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まるゆ 朝鮮機械製作所の苦労 [陸軍潜航輸送艇まるゆ]

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 朝鮮機械製作所では、陸軍から何も連絡がないといって、
何もしないというわけにはいきませんでした。いつ陸軍から
作れといわれるか分からず、そのときになって慌てても遅い
からです。

 朝鮮機械製作所では、独自に動き始めていましたが、
結果的には一人相撲になっていました。そうこうしている
うちに、陸軍から正式にまるゆ建造の話がきましたが、
朝鮮機械製作所の苦労は絶えませんでした。

 船体は、何とか建造することが出来ましたが、内部に
入れるエンジンをはじめ、艤装が届かなかったため、
往生することになりました。

 まるゆの建造は、塩見少佐がいる第十技術研究所が、
全体の技術指導を行い、部材については、大阪造兵廠
が取りまとめ、船体と火砲は大阪造兵廠が兼務し、光学
兵器、音響機器は東京造兵廠、機関は相模造兵廠が
担当していました。

 システム上は、朝鮮機械製作所から発注すれば、大阪
造兵廠から全て届くということになります。しかし、現実は
そう簡単ではありませんでした。この当時行われていた
配給という制度に準じた方法になるため、入手は容易
ではありませんでした。

 船体の鉄鋼材を入手するだけで、とてつもない手間を
かけることになりました。

(追記)
 朝鮮機械製作所での独自の動きに、設計図を入手が
あります。潜水艦の老舗である川崎重工業の大物OBに
渡りをつけ、特別顧問としてつけることで、本来なら軍機の
図面を見ることが出来ました。(産業スパイであり、現在
でも同じ事をすれば、問題になります)。

 早速、図面を朝鮮機械製作所の担当者に見せて、
「作れるか」と聞いてみたら、「とても、とても」という
返事でした。本格的な潜水艦を作るという誤解に
よる、ドタバタでした。


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