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巡洋艦熊野 突然の空爆 [巡洋艦熊野]

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 左近允氏が、戦艦らしき敵艦隊を発見
したことで、熊野は、戦闘態勢に入りました。

 ところが、間もなく岩であることが分かり
ました。左近允氏は、疑心暗鬼から、枯尾花を
幽霊と見て、しまったわけではなく、岩が
戦艦の前檣に似ていたためだとしています。

 これを知った人見艦長は、「魚雷は完全だし、
ひと合戦やれるぞ。」と破顔一笑しました。


 航行を続け、正午前ころ、「零式水偵3機、
近づく」という報告がありました。見ると、
日の丸が見え、安心しました。

 しかし、突然大きな音がしました。中部
左舷から数10mの海面に水柱が上がり、
艦橋前方を上昇していく水上機が
ありました。

 艦尾の方向から降下爆撃をしたようでした。
見張り委員から、「日の丸はつけているが、
零式水上偵察機ではない。」という報告が
ありました。

 それを聞き、人見艦長が、「撃ち方はじめ」を
下命しました。左近允氏は、爆撃した機体を確認し、
瑞雲のようだと報告しました。

 しかし、艦長は、「かまわん。撃て。」と
命じました。前部の機銃が、火をふき、
高角砲も斉射しました。航空機は、
たちまち遠ざかっていきました。

 瑞雲は、新しい水上爆撃機で、零式水上
偵察機に似ていますが、エンジンと、尾部に
相違点があります。人見艦長は、左近允氏の
進言で、味方の機体だということは理解して
いたと思われます。

 しかし、誤爆してきたことをけしからんと
思ったことから、攻撃を命じたようでした。


紹介書籍:重巡「最上」出撃せよ
著者: 「矢矧」井上芳太、「那智」萱嶋浩一、「熊野」左近允尚敏、最上:曾禰章、「五十鈴、摩耶」井上団平


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