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潮、ルンガ沖に到着 [潮]

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 「ルンガ沖に集結する敵輸送船を夜戦殲滅せよ」の命令に、
潮の艦内では、貧乏くじの一番だという声がありましたが、いつ
もの軽口で、本格的な夜戦と聞いて勇み立っていたというのが
実態でした。夜間、敵に肉薄して魚雷を放つスリルは、水雷屋
でないと味わえない緊張感でした。

 ルンガ沖での夜戦は楽しみででしたが、日没までに空襲を
受けたら夜戦どころではなかったので、厳重な対空警戒で
南下しました。速力25ノットで走り、8月8日の午前1時に
ルンガ沖に到着し、雷撃の準備に入りました。

 ところが、陸まで近づいても敵は見えず、見張りからも何もいない
との報告が来ました。100隻近い船を見逃すとは思えず、危険では
あったものの探照灯を点ける指示を下しました。辺りを探したものの、
敵は全く見つからず、その旨を報告して帰途につきました。

 そこに、魚雷艇が2隻、突撃してきました。機銃撃ての命令があり、
応戦すると魚雷が向かってきました。潮は急回頭し、艦首スレスレを
横切っていきました。

 その後もこの魚雷艇は機銃で潮の艦橋に掃射してきました。
軽巡洋艦と戦える性能を持つ日本の特型駆逐艦に機銃一丁で
向かってくるアメリカ軍に大高氏も舌を巻いていました。

(追記)
 戦争敗因の原因は物量で負けたということも事実ですが、
土木工事の機械化が遅れていたことも決定的な要因と
なっています。

 このルンガ沖に対する上陸も、飛行場が完全に完成して、
中型爆撃機が配備されていたら、ソロモン地域はおろか、
ニューギニアまで制空権が及ぶので、この方面の陸海
の戦闘は全く違ったものになりました。


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