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まるゆ 日立製作所の笠戸工場で作業 [陸軍潜航輸送艇まるゆ]

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 梶少尉は、隊長権限で、作業隊員の兵隊の中から、
元造船所で組長などをしていた者や、長い経験を
持っているものを選抜し、班を新設して作業に
当たらせています。

 それは、日立製作所の笠戸工場は、本来は、蒸気
機関車の製造工場だったところで、潜水艦を建造した
経験者はいなかったので、軍で率先する必要があり
ました。

 また、まるゆの乗艇要員と作業担任の間の融和にも
勤めています。乗艇要員は、気が荒く、戦場に行く
という気概があったため、作業隊をあごで使うような
ところがありました。

 見かねた梶少尉は、乗艇要員を殴ったこともありま
した。そのような苦労を経て、相互の仕事の分担が
わかるようになり、スムーズに進むようになりました。


 もう一人、日立製作所の笠戸工場で作業をしていた
山路(やまじ)中尉という技術屋の方がいました。この方は、
完成しつつあるまるゆを見て、流線型がアンバランスに
なっていることが気になりました。

 基本設計は、塩見少佐の図面ですが、工場で製造
するための製造図面は、詳細なものが必要でした。
山路中尉は、梶少佐同様、権限を使って、図面の
書き直しをしています。

 この当時、日立製作所の笠戸工場は、本業の機関車も
作っており、まるゆは片手間の仕事となっていました。

(追記)
 一般工員が、片手間と考えているのは、防諜の関係で、
詳細を伝えていないことも影響しているといえます。

 梶少尉は、防諜の関係で、この当時付き合っていた後の
奥さんにも、何をして、何の任務についているかは、最後
まで明かせなかったと記録しています。

 山路中尉は、潜水艦を機関車工場で建造するのは、
無理があったとしています。こうしなければならない
事情が陸軍にあたっとはいえ、苦労は絶えません
でした。



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