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戦艦武蔵 第二、第四機関室操縦不能 [戦艦武蔵]

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 空襲は一時的に止みましたが、武蔵の被害は広がって
いました。武蔵は、至近弾も多数浴びているため、徐々に
破損していました。しかも、武蔵は前方に傾いているよう
でした。第十一罐室も、水漏れが激しくなってきました。

 炭木兵長は、漏れてくる水を舐めてみると、海水で
あることが分かりました。海水が、炭木兵長がいる
部屋まで侵入していることになります。炭木兵長は、
指揮官の命令で、機関指揮所に、艦の被害状況を
知らせるように要請しました。

 すると折り返し、「各甲板火災。航海は不能。高角砲、
機銃は射撃を続行中。第十二罐室使用不能。第二、
第四機関室操縦不能(水没)。現在の速度4ノット。」
という返事がきました。

 炭木兵長は、武蔵が左舷にも傾いていることを感じて
いましたが、左舷にある第二、第四機関室が
水没したことが理由だと分かりました。

 一方で、武蔵の注排水装置は完璧だと防御指揮官から
聞いていたので、修復しないのを怪訝に思いました。

 炭木兵長は、上甲板に出て自分の目で被害を確認したい
という欲求を感じました。しかし、機関科の兵員として
許される行為ではなく、押さえるほかありません
でした。

(追記)
 豊田氏は、航空機搭乗員として、トラック環礁で、
大和と武蔵が並んで停泊しているところを、上空
から見たことがありました。

 その威容は、心打たれるものがありました。しかし、
爆撃訓練では、前回紹介したとおりで、どこへ投下
しても命中するような状況でした。

 アメリカ軍も、急降下爆撃をすれば、豊田氏と
同じ感想を持つだろうと考えていました。このこと
から、豊田氏は、武蔵を炭木兵長が言うような
「不沈艦だ」と豪語することは、到底出来ないと
考えていました。


紹介書籍:航空巡洋艦「利根」「筑摩」の死闘


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