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戦艦武蔵 後日譚 [戦艦武蔵]

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 ある日、炭木兵長が開いている小料理屋
「すみき」に、一緒にキングストン弁を開いた
萩原元機関兵が訪れました。

 萩原元機関兵は、2週間の巡拝団に参加
しており、その報告も兼ねて店に寄ってくれた
ということでした。萩原元機関兵は、遠藤兵曹を
覚えていますかという質問をしてきました。

 当然、第十一罐室に潜った豪傑として覚えて
いました。萩原元機関兵は、遠藤兵曹の未亡人と、
青年になった息子さんを連れてきていました。

 炭木兵長は、遠藤兵曹が武蔵に乗り組んでいたとき、
衣服箱に一枚の手形を張り付けていたことを知って
いました。この手形は、昨年生まれた長男のものだ
ということを聞いていました。

 遠藤兵曹の長男を見て、あの手形の人物だと
瞬時に思い出しました。こんなに大きくなって
いたのかという思いがありました。

 炭木兵長は、思わず手を見せて欲しいと頼みました。
そして、遠藤兵曹が持っていた手形とは比べ物に
ならないほど大きくなった手をみて、「大きくなった」と
声をあげていました。

 そして、未亡人から、息子が結婚するので、
父親代わりに出てほしいというお願いを
されました。炭木兵長は、喜んで
了承しました。

 最後に、「武蔵はまだ浮いているとような気がする」と
言っていました。

(追記)
 著者の豊田氏は、炭木兵長の話を、「すみき」で聞いて
いました。豊田氏は上空から武蔵を眺めており、炭木兵長は、
グレーチングから眺めていたことになります。

 豊田氏は、炭木兵長の仲間を想う心に、一人の日本人を
感じていました。

 炭木兵長は、武蔵は自沈したと考えていました。これには、
異論はあると思われますが、日本人の心までは沈めることは、
できなかったとしています。


紹介書籍:航空巡洋艦「利根」「筑摩」の死闘


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