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空母「飛鷹」 騒いだ罰 [空母飛鷹]

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 内山大尉が騒いだ日の翌朝、志柿氏は、
砲術長に、内山大尉の件で、「昨夜は
困った」と言いました。

 すると、砲術長は、笑いながら、「昨晩は、
ガンルームを、みんなで冷やしてやりました。」
という返答が来ました。

 近くにいた内山大尉は、さかんに頭を
かいており、何かしらあると感じた志柿氏は、
尋ねてみました。すると、昨夜は、うるさいと
感じたのは志柿氏だけでなく、皆、安眠
妨害されて、困っていたということでした。

 そこで、砲術長が、午前3時ごろに飲んで
騒いだ連中を叩き起こして集め、水泳を
やらせたという事でした。しかし、水泳と
言っても、桟橋から海に入らせ、桟橋に
つかまったまま、海に入っていろ
命じただけでした。

 そして、充分冷えたところで、桟橋から
上がらせ、夜風に当たらせました。これを
1時間半に渡り数回行い、酔いがさめる
どころか、体の芯まで冷え切ることに
なったという事でした。

 志柿氏は、後になって、この時砲術長に
冷やされた2人の少尉に会って、状況を
確認すると、冷やされたどころではなく、
ふるえがきたと言っていました。

 どちらも、もうこりごりという顔をして
いました。騒いだ罰としては、相当に
思い処罰のように感じます。


 このようなことはありましたが、飛鷹の
乗員は、三つ子島での、体育と遊戯と
水泳ですっかり元気になり、朗らかに
なりました。

 一方で、先遣隊長が困らされた機動部隊の
主計長については、さらに問題を起こしてくれた
ため、志柿氏が怒ることになりました。


紹介書籍:空母「飛鷹」海戦記 「飛鷹」副長の見たマリアナ沖決戦
著者:志柿 謙吉(しがき けんいち)


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