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空母「飛鷹」 艦長のお見舞い [空母飛鷹]

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 三つ子島で、下士官以下は、元気を取り
戻しましたが、准士官以上は、残務処理が
忙しくなりました。それらも、10日くらいで、
大体かたづいて、後は、臨時考課表の
清書となりました。

 考課表を書く時は、分隊長は、一人一人を
呼んで、色々と聞きました。その時、横井艦長に
頼まれている下士官を探すことにしました。
そして、二分隊の弾庫長だと分かりました。

 このことが分かった志柿氏は、艦長の
お見舞いも兼ねて、呉の海軍病院に行き
ました。海軍病院の遭難者の面会は大変
やかましくなっていました。

 そこで、職務上のことで来ていると言って、
面会することにしました。艦長は、志柿氏が
来てくれたことを大変喜び、例の下士官も
分かったことを伝えると、さらに喜ばれました。

 志柿氏は、この下士官を表彰しましょうと
提案しました。艦長は、自分が助けられた
ことに対して表彰するのは、具合が悪いと
言われました。

 しかし、艦長代理の志柿氏が、艦内限りの
表彰をするのは、差し支えないでしょうと
言って、了解をもらっています。

 艦長のところには、鎮守府の長官をはじめ、
司令部の皆が良くして下さったという事でした。
長官の家族も、毎日のように見舞われたと
言う事でした。

 飛鷹の下士官で病院に入院していた者も、
グングン回復していきました。ある者は、艦長の
ところに来て、洗濯物がないかとか、何か
致しましょうかとやっていたようでした。
艦長はとても喜ばれていました。

 この日、志柿氏は、あまり時間が取れず、
一部の下士官だけ見舞って、帰りました。


紹介書籍:空母「飛鷹」海戦記 「飛鷹」副長の見たマリアナ沖決戦
著者:志柿 謙吉(しがき けんいち)


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