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山口多聞 戦略構想 [山口多聞]

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 山口少将は、私見としてポートダーウィン
空爆の翌日、独自の戦略構想を、海軍省と
連合艦隊司令部に送っていました。

 内容は、「1943年末までに、飛行機は
大型機300機、中型機3000機、
戦闘機遠戦型300機、零戦4000機を
製造する。

 艦上攻撃機と艦上爆撃機各1000機、水上
偵察機300機、空母は蒼龍以上を12隻の他、
潜水艦300隻、防空艦50隻、護衛艦100隻を
建造すべき。」としています。

 山口少将は、空に力を入れた生産計画を
立てるべきだとしています。大型機は、
アメリカ軍を屈服させるためであり、
他の航空機は、「制空権を握るものが、
戦争に勝つ。」という思想に基づくものでした。

 航空機の生産だけならば、山口少将が想定した
以上の機数を生産していますが、アメリカは
圧倒的な工業力で、大量の航空機を生産し、
日本軍を凌駕することになりました。

 もう一つ、山口少将は、大艦巨砲主義は、
過去の遺物だととらえていました。大和や
武蔵のような戦艦は、燃料ばかり食って、
速度があまり出ず、新造の必要はないと
考えていました。

 戦艦の使い道は、艦砲射撃くらいであり、
空母の方が役立つと考えていました。そして、
空母と同じくらい機動力のある巡洋艦や
潜水艦が必要だとしています。

(追記)
 個人的には、戦艦が役立たないのは機動力が
劣るからであり、空母と随伴できる金剛型はかなりの
活躍をしているといえます。速度を重視しなかった
ことが、戦艦を無用の長物にしてしまったといえます。


紹介書籍:山口多聞 空母「飛龍」と運命を共にした不屈の名指揮官
著者:松田 十刻(まつだ じゅっこく)


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