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山口多聞 友永大尉の覚悟 [山口多聞]

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 攻撃隊指揮官の3人は、艦橋のラッタル
(梯子上の階段。軍艦内は、空き空間を
有効利用するため、幾種類のラッタルが
用意されていました)を降りていきました。

 飛行甲板に降りてきた友永大尉に、艦上
攻撃機の整備班長が近づいてきました。
「右翼タンクの被弾箇所は修理に時間が
かかるので、燃料を積むことができません。」
と報告してきました。

 友永大尉は、「燃料は片翼あればいい」と
返答していますが、「それはできません」と
血相を変えて言ってきました。片道でいいと
聞き違えたようでした。

 友永大尉は、ミッドウェー攻撃時、一緒に
乗っていた橋本大尉から、飛行機を変えて
参加するように勧められていましたが、友永
大尉は、今は一機でも必要な時期で、魚雷を
見舞ったら直ぐに帰還すればいいので、
左タンクだけで充分と返答しています。

 橋本大尉は、雷撃機は、戦闘機にやられない
ように一撃秘中で攻撃し、あとは一心不乱に
帰還するしかなく、それであれば、胴体と
左タンクのみで帰還は可能でした。なので、
橋本大尉は受け入れていました。

 一方で、友永大尉は、戻ってこれないだろうと
覚悟していました。死に急ぐつもりはないものの、
ここが死に場所になりそうな予感がしていました。

 今回の出撃では、友永隊が、第一中隊5機、
橋本大尉が、第二中隊5機を率いることに
なりました。

 艦橋前の飛行甲板前に全員が整列し、発艦
準備が整ったとの報告を受け、艦橋から、
山口少将と、加来艦長が降りてきました。
最初に、加来艦長が訓示しました。


紹介書籍:山口多聞 空母「飛龍」と運命を共にした不屈の名指揮官
著者:松田 十刻(まつだ じゅっこく)


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