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源田実参謀 索敵の不備 [源田実航空作戦参謀]

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 飛龍の艦爆隊は、5時30分頃(利根
偵察機の空母発見の10分後)には、
艦船用爆弾への転換を完了することが
でき、蒼龍も間もなく終わると見込まれ
ました。

 しかし、赤城と加賀の兵装転換は、
2時間はかかるという見込みでした。
全兵力は、飛龍・蒼龍の艦上爆撃機
36機、赤城・加賀の雷撃機が43機、
零戦は12機でした。

 蒼龍に積まれた二式艦上偵察機
(後の彗星爆撃機。この当時、日米
艦上機最高速度)1機に、利根偵察機が
発見した空母に接触するように命じられ
ました。

 ここで、索敵機の不備がいくつかあった
ことを指摘しています。敵空母を発見した
利根偵察機ですが、空母の位置として報告
した位置は、だいぶ北方の方にずれて
いました。

 さらに、利根偵察機の隣の索敵線を飛んで
いた筑摩偵察機は、午前2時55分頃、この
海域を飛んでいますが、雲の下にいたため
見逃していました。索敵機に不運が重なった
としか言いようのない結果です。

 これにより、敵発見が遅れたことは事実
ですが、利根偵察機が遅れて出発したことと
同様に、偵察機を責めることはできないと
言えます。

 司令部が兵装転換の命令を出す前に、
発見できていればというのは、都合の良い
言い訳でしかありません。

 そもそもの問題は、司令部が、もし索敵機が、
敵機動部隊を発見したら、発見したタイミング
(作戦の進行により、空母にある艦載機の
数が変わる)により、どのように対処するか
ということを、概要でも決めておかなかった
ことにあります。


紹介書籍:航空作戦参謀 源田実
著者:生出 寿


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