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源田実参謀 小説的発想 [源田実航空作戦参謀]

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 味方の攻撃隊が上空に帰ってきた時の
状況を、源田参謀は次のように述べて
います。

 「6時少し前に、友永隊が戻ってきて、
上空で旋回していた。ここで、私は大きな
ジレンマにぶつかった。

 発進準備のために、飛行甲板に、第二次
攻撃隊を並べれば、ミッドウェー攻撃隊の
着艦が遅れ、燃料不足のため不時着する
者があるだろう。

 かと言って、ミッドウェー攻撃隊を収容
してから、攻撃隊を準備すれば、発進は
著しく遅れることになるだろう。図上演習なら、
文句なく攻撃隊を先にしただろうが、実戦では、
血の通った戦友を動かしている。

 これらの人々に、“燃料がなくなったら、
不時着して駆逐艦に助けてもらえ。”という
気にはなれなかった。真珠湾依頼の歴戦の
士200名と、100機の飛行機を、みすみす
失うことが、今後の戦闘に及ぼす影響も考えた。

 幸い、今朝来の敵の攻撃は、アメリカ軍の
技量が大したものではないことを示している。
すでに、二時間余の攻撃が続いているが、
一発も命中していないばかりか、来襲機の
大半は撃墜している。

 わが攻撃隊の発進が遅れれば、敵の
攻撃を受けるかもしれないが、撃退できる
だろう。それより、攻撃力を大きな塊として、
敵にぶつける方が、必要と考えた。

 “そこで、攻撃隊を収容し、ついで
第二次攻撃隊を発進せしむるを可とす。”
という意見を南雲長官に進言して同意を
受け全軍北方に変針した。」としています。

 これは、例のごとく、源田参謀の小説的
発想の妄想ということになります。


紹介書籍:航空作戦参謀 源田実
著者:生出 寿


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