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源田実参謀 用兵の穴 [源田実航空作戦参謀]

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 アメリカ空母の雷撃機との戦闘は、
7時15分頃終わりました。

 ここまで一発も攻撃を受けてないという
事実から、源田参謀は、「いくらやって
きても大丈夫だ。機動部隊の防空能力には、
従来いささか疑問を持っていたが、どうして
どうして、大したものだ。今日も勝ち戦だ。

 まず、敵母艦からの来襲機を撃滅し、
ついで、敵の母艦群を葬り、ミッドウェーは
今夜から、明朝にかけて、叩き潰してやろう。
今日は、開戦以来の激戦だが、勝運は我に
ある。」と満足していました。

 しかし、一息ついて間もなく、東方の哨戒中の
水上機から電信で、「敵大編隊見ゆ。貴隊より
方位110度、30海里・・・」というものでした。
続いて、駆逐艦から、「敵大編隊。10度方向。
高度3000。貴隊に向かう。」という発光信号が
ありました。

 赤城の見張員は優秀で、訓練も行き届いて
いたものの、上空の大半が、雲に覆われ、
赤城の見張用20倍望遠鏡では、敵機が
見えませんでした。

 源田参謀は、雷撃機用に降りてきていた
零戦を上空に移動させようとしましたが、
敵機が見えず、無線電話もよく通じないため、
位置を知らせることができませんでした。

 日本軍は、この当時、艦対艦と艦対空の
超短波無線を持っていましたが、艦対艦が
やっと使える程度でした。艦対空は、欠陥が
あって、ほとんど使えませんでした。

 このような状態なので、上空の飛行機を
思うように動かそうとしても不可能に近かった
と言えます。源田参謀の用兵には、ここにも
大きな穴がありましたが、気づいていません
でした。


紹介書籍:航空作戦参謀 源田実
著者:生出 寿


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