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駆逐艦神風 電探不調時の調整 [駆逐艦神風]

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 神風の電探を使い慣れてくると、感度は
常に良好で、敵の潜望鏡はもちろん、本来
感知しないはずの、島影にあったジャンクと
なっている木造船まで敏感に像を現しました。

 こうしてジャンクを何度もキャッチし報告すると、
今のはジャンクだという返答が艦橋から来ました。
ジャンク船といえども、臨検すれば、無線機を
備えたスパイ船だった可能性はありました。

 電探が不調な時は、接触不良という時が最も多く、
これに一番泣かされました。平野上等水兵は、
この接触不良の調整がうまく、「おい、頼むぜ。
またっく。」と、笑いながら、機械の横腹を
平手で軽く叩いていました。

 叩いて調整するという方法を、平野上等水兵は、
通信学校の教官から教わったということですが、
この瞬間は、映像が動いて、雑音の状態も最高調
となり、感度最良の電波干渉度を見せたりしました。

 雑音は、本来邪魔なものですが、この当時の電探は、
ブラウン管に雑音がたくさん出ると、状態が良いことを
示していました。それは、この雑音は、接触や半田付け部
から出ているので、接触が良ければ出てくるということでした。

 この頃、神風は大規模な改造がなされました。それは、
魚雷発射管を外して空いた場所に、対空機銃を取り付ける
というもので、これにより歩くスペースもろくになくなり、
艦外から見ると、ハリネズミのようになりました。

 この時に、電探員も数名増えましたが、メインは
機銃要員なので、対空戦当時は、機銃係を命じられ
ました。


紹介書籍:駆逐艦「神風」電探戦記
著者: 「夕雲」及川幸介、「早潮」岡本辰蔵、「神風」雨ノ宮洋之介


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