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駆逐艦神風 ホークビルとの死闘 [駆逐艦神風]

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 魚雷をかわした神風は、深度30mに
設定して爆雷を18個投下しました。

 水深35mの海で、爆雷を投下された
ホークビルは、潜望鏡を海面に出しました。
神風は、その潜望鏡の上を乗り切りました。

 一方、神風の下をくぐり受けたホークビルは、
爆雷に押し上げられ、神風後方の航路と直角に
200m離れた波間に、おびただしい泡もろとも
60度の角度で、艦首を中天に指し、司令塔まで
出して倒立しました。

 神風は間髪をいれずに、後部40mm機銃が
射撃し、激しい曳痕弾の帯が吸い込まれて
いきました。ホークビルは、艦尾から沈んで
いきました。これを見た神風の乗員は、
大歓声を上げました。

 重油の流出点を目標に浮標を投入し、
激しく渦巻く海面の周囲を、執拗に爆雷
攻撃を数時間に渡り続行しました。この時、
17個の爆雷を投下しています。

 ホークビルは、夜半まで、物音を潜めて
海底にへばりついていたようでした。神風は、
撃沈公算大と判断し、艦隊司令長官に打電し、
先行させた船団を追って、任務遂行のために、
戦闘海域から離脱しました。

 船団は、シャムワンの難所を通るので、
ここでの護衛は必須でした。神風は、この後
2日間にわたり、スキャランド大佐率いる
5隻の敵潜水艦群の魚雷攻撃を浴びましたが、
全て完全に回避しました。

 戦後になり、スキャランド大佐は、
春日艦長に書簡を送っています。
その中で、「潜水艦士官達は、戦時中、
我々がぶつかった駆逐艦の中で、もっとも
優秀な艦長だ。」という一致した意見が
あったことが記されており、敬意を
表していました。


紹介書籍:駆逐艦「神風」電探戦記
著者: 「夕雲」及川幸介、「早潮」岡本辰蔵、「神風」雨ノ宮洋之介


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