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駆逐艦神風 潜水艦と駆逐艦の戦闘 [駆逐艦神風]

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 スキャランド大佐率いる潜水艦群の攻撃を
交わした神風でしたが、船団は、B24の爆撃を
受けたことで被害を受け、所期の目的は
達成できませんでした。

 雨ノ宮氏は、潜水艦と駆逐艦の戦闘は、
プロ野球のイニングに似ているとしています。
一方が攻撃している時は、他方は防御に回り、
相互に撃ち合う形にはならないとしています。

 受ける側は、隠忍自重の我慢と回避を重ね、
攻防が入れ替わるのを、じっと待ちます。
この時間交替型の戦闘は、神経の消耗が
激しいものでした。

 しかも、神風は、敵に先攻を与えていました。
これは、電探の使用方法にあります。日本海軍は、
電探を防御のために利用し、攻撃には使おうと
されませんでした。

 それは、このような戦法を使用するように、
兵器が開発されていなかったからでした。
一方、敵は、レーダーを100%駆使して、
先制攻撃をかけてきました。

 野風、羽黒、足柄などの艦船が潜水艦の
攻撃を食らったのは、ほとんど見張りの
きかない闇夜でした。

 雨ノ宮氏は、スキャランド大佐率いる
潜水艦群と戦闘する前から、「逆探は、
おびただしい敵電波が、神風に向けて
発せられていることを、とらえていた。」
としています。

 隣の電信室も、敵潜水艦同士の暗号抜き
無線電話を受信しており、受信機を
そのままに、喋らせていました。

 しかし、月のない夜でも、総員見張りの
役を務める兵員の姿がありました。

 日本海軍は、前線で戦っている兵員たちの、
貴重な実戦体験の声が、技術や戦略に
活かせていないという、問題に
直面しています。


紹介書籍:駆逐艦「神風」電探戦記
著者: 「夕雲」及川幸介、「早潮」岡本辰蔵、「神風」雨ノ宮洋之介


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