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巡洋艦熊野 サンベルナルジノ海峡に入る [巡洋艦熊野]

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 艦艇から航空機の識別をするのは、
九九艦上爆撃機のように、脚が
引っ込まないものは例外として、
相手は小さく、ほとんどが単葉の
低翼か、中翼なので、かなり
難しいと言えます。

 正面からとなるとほとんどお手上げ
でした。しかも、瑞雲は、はじめて見る
機体なので、なおさらと言えます。

 マリアナ沖海戦において、敵機動部隊に
向かった大編隊が、味方識別のバンクを
しなかったことから、熊野を始めとした
艦艇が対空砲火したことがありました。


 午後3時30分前後、味方の編隊を
見かけました。零戦と九九艦上爆撃機
39機の編隊でした。

 それまで10機以上の編隊は、敵だと
思って間違いはありませんでした。
そのため、この編隊は頼もしいと
感じました。帽子を振って、攻撃隊の
成功を、心からお祈りしながら、
搭乗員を見送りました。

 予定より早く、日没1時間前に、
サンベルナルジノ海峡に入りました。
これから、前日とは逆のコースを通って、
フィリピン中部を、西進して、コロン湾に
向かいました。

 熊野は、速やかに敵機の行動圏を脱して、
戦力を回復する必要がありました。空襲の
恐れがない夜になるのが、待たれました。

 海峡の最狭部を通過してまもない、
午後5時過ぎ、にわかに艦橋の付近が
ざわめきまいた。見上げると、小型機が
4機見えました。

 人見艦長が、左近允氏に、「敵か、味方か」と、
尋ねてきました。左近允氏は、眼鏡で確認し、
敵機であることを報告しました。

 すぐさま対空戦闘のラッパが、鳴りましたが、
これが合図になったように、次々と敵機が
現れました。


紹介書籍:重巡「最上」出撃せよ
著者: 「矢矧」井上芳太、「那智」萱嶋浩一、「熊野」左近允尚敏、最上:曾禰章、「五十鈴、摩耶」井上団平


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