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巡洋艦最上 ジャワ海 [巡洋艦最上]

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 イギリス戦艦2隻に、夜戦で一泡吹かせ
ようと意気込んでいた、最上ら巡洋艦部隊
でしたが、索敵機が触接を失ってしまい、
探照灯の光芒を遠距離ながら確認した
ものの、視界不良にはばまれ、追撃は
ついになりませんでした。

 結局、イギリス戦艦2隻は、鹿屋航空隊などの
80機の雷爆撃をこうむり、司令長官トーマス・
フィリップス提督以下多数の将兵とともに
沈没し、チャーチル首相の顔色を
失わしめました。

 世界的にみても初の対艦船雷撃の成果で、
この一戦こそ、日本海軍航空隊による先鞭
敵決戦戦術の壮挙でした。

 同時に、自ら編み出した航空決戦方式により、
潰え去るという皮肉な運命に見舞われることに
なりました。

 敵を逃した最上は、シンガポールを脱出した
敵艦隊が出現したという報を受け、風速20mの
荒天のもと、動揺が16度の生じる難航を続け、
今度こそはと急行しました。

 しかし、再び会敵することなく、無念の涙を
のみました。そして、戦場は、2月下旬から、
ジャワ海に移りました。

 ジャワ海は、ボルネオ島の南に横たわる
400kmくらいの狭い海でした。濃紺の
黒潮を見慣れている曾禰氏にとって、
淡緑色の浅黒い海の色は、パッと
しない存在でした。

 そして、池のようだと言ったほうがピンと
くるくらい静かな海で、女性的な感じのある、
南方特有のひっそりとした心も和むような
海面でした。

 曾禰氏らは、この海で紀元節(2月11日)を
迎えました。2月は、内地は寒さの盛りでしたが、
この付近は猛暑でした。


紹介書籍:重巡「最上」出撃せよ
著者: 「矢矧」井上芳太、「那智」萱嶋浩一、「熊野」左近允尚敏、最上:曾禰章、「五十鈴、摩耶」井上団平


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