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雪風、天一号作戦の出撃準備 [雪風]

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 天一号作戦には、
戦艦大和、軽巡洋艦矢矧(やはぎ)
第十七駆逐隊の磯風、浜風、雪風
第二十一駆逐隊の朝霜、霞、初霜
第四十一駆逐隊冬月、涼月(すずつき)
が参加しています。

 不死鳥といわれた駆逐艦響(ひびき)も参加していましたが、
途中で機雷に接触し、脱落しています。

 雪風では、寺内艦長が、今までと変わらず「今までにつち
かってきた精神を発揮し、技量を生かすように」という訓示が
ありました。このように簡単に済ませたのは雪風だけで、他の
艦は、遺髪をとって形見を作るということをしていました。

 寺内艦長は、自分が艦長をしている限り沈ませないと固く
信じていたための対応と言えます。大和や矢矧では、3月に
卒業して配属された新人の退艦を命じていました。雪風から
これを眺めていた田口砲術長も、後を頼んだという気持ちに
なっていました。

 出撃の為の油も不足しており、駆逐艦には大豆油を搭載
されました。馬力が2割低下するが30ノット以上は出せる
ので、大和の護衛には差し支えないとのことでした。豆を
食って走るのでは、ハトと同じだと冗談を言い合っていました。

 田口砲術長の手記に、田口砲術長自身は海軍軍人を一生の
目標にしているので、特攻攻撃は当然としても、そうでない人は
苦痛ではないのかという疑問を持っています。このような人達も
戦闘では、動揺せずに活躍しており、感服したと手記に記録して
います。

 田口砲術長はこの時は、特攻を当然と思っていたようですが、
終戦後、田口砲術長が年をとってから、この時に同世代の人達が
自分と同じ感覚になっていたことに、日本的思考の一致を恐れたという
ことを言っています。

(追記)
 この作戦に参加した駆逐艦に、艦これには1隻も登録されていない
秋月型駆逐艦が、2隻参加しています。冬月と涼月(すずつき)です。

 秋月型は、空母の防空直衛艦として設計された駆逐艦で、航続距離を
延ばして、空母の直衛ができるようにしています。しかし、ミッドウェー海戦
の直後に完成という時期の悪さから本来の目的で活躍した駆逐艦は少なく
大半は輸送護衛にあたっています。


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