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雪風、復員輸送業務に従事 [雪風]

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 9月15日に、雪風は特別輸送艦に指定され、復員
輸送業務に携わることになりました。

 12月20日に、舞鶴のドックに入り、主砲、機銃、
魚雷発射管などを撤去しました。大和特攻の時、
航海長を勤めていた中垣航海長は、武装を撤去
されるのを見て、歴戦の武勇の駆逐艦雪風も
生涯を終えたと感じたようです。

 寺内艦長に、左右の肩を蹴られながら(乱戦で声が
届かないので、曲がる方向の肩を蹴ることで指示して
いた)操艦したことを思い出していました。

 改造は、1946年2月11日に完了し、特別輸送艦
雪風として誕生しました。駆逐艦時代、側面に
「ユキカゼ」とカタカナの表示がありましたが、
特別輸送艦は、「YUKIKAZE」とローマ字に
なっています。

 1946年12月18日まで、15回にわたって、大陸や南方
からの復員輸送に勤め、1万3千人もの兵士を祖国に運んで
います。この中には、ニュービリテン島で左腕を失った、ゲゲゲの
鬼太郎の作者水木しげるさんもいました。

 復員輸送任務を終えた雪風は、1946年12月30日付けで、
特別保管艦に指定されています。賠償として引き渡される艦として
指定されたことを意味します。雪風の乗組員は、引渡しに備え、
整備に励んでいます。この時の整備は、ちりひとつない完璧なもの
で視察に来た連合軍将官は、「ベストシップ」の賞賛を与えています。

 1947年6月に中華民国への引渡しと決まりました。

(追記)
 戦後まで生き残った艦は、大小500隻は存在していましたが、
大半は損傷で行動できず、雪風のように復員輸送に使えたのは、
空母の鳳翔、葛城、軽巡洋艦北上など、150隻くらいでした。


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