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潮、「地獄行き定期急行便」の出港 [潮]

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 潮は、「地獄行き定期急行便」の出港準備を終え、陸軍が
来るのを持っていました。陸軍の歩兵が、大発(大発動艇。
陸軍の揚陸艇)に、人員200名と兵器弾薬を満載して
きました。これらを積むと、艦上はこぼれるばかりの
大盛りとなりました。

 大発は曳航され、敵と遭遇したときは、放棄されることに
なりました。潮の乗員は、全員総員配備ついた状態で過ご
すことになります。定員以上の陸軍兵を、荷物満載の状態
で載せているので、士官室や兵員室はおろか通路まで
いっぱいの状態でしいた。

 ここに来ていた陸軍兵はみな、相当年配(40代)の応召兵で、
これらの人たちが、ガダルカナルの前線で、生き残れるとは思え
ないというのが、大高氏らの共通認識でした。そのため、潮の
乗員はできるだけ親切心を出していました。

 大高氏は、通信兵の少尉を電信室に案内し、休ませることに
しました。ただし、この通信兵は、部署があるから配置されただけ
で、無線通信について何も知らない状態でした。元は、銀行の
課長で何も伝えられず船から船に移動させられ、ラバウルに
連れてこられたということです。

 この通信兵は、陸軍が何を考えているのか分からないとぼやいて
いました。

(追記)
 駆逐艦や潜水艦によるこれらの輸送をねずみ輸送と呼んで
いました。これらの輸送においては、敵を発見しても、襲うことは
禁じられ、陸軍の輸送を最優先するように、命じられていました。

 大高氏は、この馬鹿げた任務のために新鋭の駆逐艦は海の藻屑と
なったと評しています。同様の意見は、潜水艦部隊からも出ていました。
海軍司令部は、駆逐艦と潜水艦に対する認識が不足しており、まともな
戦略もない状態で投入していたと思えます。


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