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潮、陸兵による戦果 [潮]

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 第七駆逐隊は、幸運にも、1艦も被害を受けることなく
ネズミ輸送を続けていました。場数を踏むたびに度胸も
ついてきて、敵の哨戒を突破する要領が良くなってきま
した。東京エキスプレスは第七駆逐隊の専門になった
ような感じでした。

 9月の中旬に、陸軍数百名を届けるべく、予定コースを
走っていました。晴天で視界は良好という、最悪の気象
条件でした。天候が悪ければ、哨戒機も魚雷艇も出て
こないので、最高の天気になります。

 この頃、アメリカ軍は、爆弾が命中しないと、機銃で
攻撃してきました。戦闘を避けていることがわかってきた
ので、小馬鹿にされていたということです。そこで、哨戒区域
に入ったら、陸兵に対し小銃で応戦するように命じました。陸兵も
銃が撃てるということで張り切っていました。

 哨戒機に発見されると、大発を切り離しました。30ノットで
転舵することになるので、大発はつないでいたら転覆します。
20機ほどの爆撃機の爆弾をかわすと、予想通り機銃掃射
してきました。

 自由に撃ちまくれという命令が下り、200人ほどの陸兵が
一斉に敵機に掃射を浴びせると、海に落下していきました。
この日は、同じ方法で3機撃墜し、潮には被害はありません
でした。

(追記)
 この戦闘を、小西指令官は、得意となって司令部に報告
すると、「勇戦は見事なり。陸兵を損ずるなかれ」と返信され、
「我々は車引きか」と苦笑していました。

 車引きという言葉は、出世コースに乗らずに同一勤務をする
駆逐艦乗りに対して、他の軍艦乗りから差別的な意味合いも
含んで言われた言葉ですが、駆逐艦乗りはこれを誇りにして
いました。


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