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天津風、艦の復旧作業 [天津風]

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 敵機は去ったものの、このままの状態で漂流すれば、
明日には止めを刺されることになります。機関を修復
させて、動くようにするのが先決でした。さらに火災が
消えず、下部にある火薬庫に引火する危険がありま
した。

 大砲は動かないので、注水したいものの、ポンプが
壊れており、バケツリレーで注水するしかない状態
でした。火災が激しく、なかなか近づけないところで、
海が荒れて、被弾箇所から大量の海水が流れ込み、
火災が下火になってきました。

 天の助けでしたが、潤滑油に海水が入ってしまい、
フル稼働させることはできなくなりました。修復した
右舷機関を、潤滑油に海水混入のまま動かし、
しばらく様子を見ました。すると、天津風は
動き出し艦内から歓声があがりました。

 動き始めたもの、浸水しており速度は出ません
でした。10分ほどして、左舷の機関も修復した
という報告があり、30分後には、6ノット出す
ことが可能になりました。

 舵は、機械では動かせない状態でしたが、人力
操舵でなんとか動かせるようになりました。

 ここから、次の目的地の廈門まで30海里(1ノットで30時間
かかる距離)あるので、今の天津風では、明るいうちに港外に
つくことは不可能でした。増速すると、海水混じりの潤滑油
では、焼き付きが起こる可能性があるので、無理は禁物でした。

(追記)
 1海里は約1.8kmで、1ノットは、1時間で1海里進む速度と
定義されています。

 日本海軍では、ノットを“節”という漢字で表記しています。
微速:8節
原速:12節
強速:18節
航続距離は最も経済的な速度で計測し、通常、原速~強速の間です。

 戦闘時の速度は、
第一戦速:22節
第二戦速:24節
第三戦速:28節
となります。


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