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海防艦205号、レイテ島での停泊 [海防艦205号]

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 海防艦205号は、レイテ島に到着しました。
ここで、現地の人がカヌーで近づき、拳を上げ
たり、歓迎しない罵声と仕草で迎えられました。

 江口氏は、日本人がこれほど現地で憎まれて
いるとは思ってもいませんでした。江口氏は、艦長
から、上陸の許可をアメリカ軍に申請たが、「降りても
いいが命の保証はない」と言われ断念したという話を
聞かされました。

 結局、何の指示もないまま、3日ほど沖に仮泊して
いました。

 熱帯の地ということで、午後の太陽はきつく、甲板は
素足では火傷するような熱さになっていました。江口氏
は、プライパンの上で生活しているようだと記述しています。

 夜になっても気温は下がらず、風が流れる露天の甲板
に行ってみると、先客がたむろしていたという状況でした。

 停泊中は、故郷へ帰れる日を楽しみに、身の回りの
整理にいそしんでいました。運用料ということで、帆布を
支給され、一人がその帆布でリックサックを器用に作り
上げていました。

 江口氏も真似をして作ってみましたが、生地が厚い
帆布を縫い合わせるのに一苦労しました。普段なら
投げ出していた江口氏も、これを持って故郷に帰れる
日を楽しみにしていたこともあり、毎日暇を見てせっせと
作っていました。

(追記)
 レイテ沖海戦の一つで、駆逐艦時雨だけ生き残った
スリガオ海峡夜戦ですが、沈没艦の乗員は、近くの島に
上陸していました。しかし、上陸後に、原住民の襲撃を
受けて殺害され、生き残ったのは10~数十名とも伝え
られています。

 この当時は、原住民も日本軍に対し、敵対心を持って
いたということを示すエピソードです。


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