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海防艦205号、敵国人との接触 [海防艦205号]

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 使者が帰った後、海防艦205号は、岸壁にいる
彼らの貨物船に横付けしました。貨物船では、
物珍しそうにしていた若者が7,8名手すりに
よりかかって、好奇の目で見ていました。

 江口氏は、気まずさから視線を逸らして避けるよう
にしていました。ところが、海防艦205号からも
7,8人出てきて、手すりをはさんで見合いを
していました。

 言葉が通じない上に、1mくらいの距離が
離れているので、苦笑いしているだけでした。

 艦の周辺では、水着の白人男女が、モーターボートを
乗り回してときおり冷たい視線を投げかけていました。
貨物船の乗員は、明らかに見下した態度であり、
馬鹿にした面構えでした。

 あげくに、誰かが使っていた扇子を勝手に持って
いってしまうということまでしていました。江口氏は、
癪に障るものの敗者では喧嘩にもならないという
思いがありました。

 同時に、扇子に書いてある、「米英撃滅」の筆字が
気になりました。読めはしないだろうとは思っていた
ものの、気がかりだったと記述しています。

 このような出会いではあったものの、停泊している
タクロバン港には1週間停泊することになり、時間が
経つにつれて親しくなっていきました。

 同時に、船室にある女性の写真、だらしない服装、
水着姿の男女の戯れを見るうちに、こんなことをして
も戦争に勝てることに、勝利のためには禁欲を
課してきたことが馬鹿らしく感じていました。

(追記)
 江口氏は、絵本や雑誌で西洋人というものについての
知識をつけていましたが、間近に見るのは始めていう
こともあり、観察しています。江口氏が見た敵国人は、
①体格は良いが人相は悪い。
②彫りの深い目は猿のようで、青いガラス玉のような
  目玉は見えるのかと疑った。
③鼻が高すぎて、転んだら危なそうだ。
といったものでした。 どう読んでも、好印象とは程遠い感想です。


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