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駆逐艦五月雨、座礁中に雷撃を受ける [駆逐艦五月雨]

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 1944年8月26日、昨日のスコールで何日振りかで
着替え、早朝から兵器の取り外しをしていました。
そこに、駆逐艦竹が、午後に救助に来るという
電報が届きました。

 パラオで屍をさらすかもという恐怖を抱いていた須藤氏
らにとっては、吉報でした。

 日が落ち夕食の用意をしていたころ、急激な衝動が、
五月雨を襲いました。座礁した時よりひどい衝撃で、
雷撃が爆撃か判断がつきませんでした。すぐに、
艦中央に雷撃という報告がもたらされました。

 外板はめくれ艦体は亀裂しました。前部が、岩に食い込んで
いるので沈むことはないものの、波に揺れる後部が、上下する
たびに、亀裂が奇異の叫びをあげていました。後部にいた
乗員は、前部へ移動してきました。

 海から叫び声が聞こえ、カッターで救助に行くと、2人助け
られました。そのうちの一人は、須藤氏の班員でした。両股
に重傷を負っており、「このまま殺してくれ」と叫んでいました。

 須藤氏は、「我慢しろ」といって、桶につめて艦に引き上げ
ました。結局、この方は、引き上げたものの、苦しみながら
逝くことになりました。

 今回の雷撃で、行方不明者34名、重軽傷者は10数名を
数えていました。しかし、多くのものは、死傷者はそっち
のけで、竹への移乗準備に精を出していました。

(追記)
 駆逐艦竹は、松型の2番艦です。現時点では、松型
駆逐艦は、艦これに登録されていません。松型は、
戦時に大量生産することを前提に設計された
駆逐艦ですが、速力が低い(27.8ノット)
以外は、良好な性能です。

 駆逐艦竹は、就役が1944年6月16日ですので
最近配備されたばかりということになります。竹は、
終戦時、無傷で生き残っています。


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