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まるゆ まるハセで訓練 [陸軍潜航輸送艇まるゆ]

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 実際に、まるハセで訓練した、まるゆ部隊の方がいます
ので紹介します。このまるハセは、自動車のハンドルの
ようなものが足元にあり、足で操縦する構造でした。

 両手は、魚雷発射のための操作にかけるためにフリーに
したようですが、足で操縦するのは難しく、身をかがめて
手を伸ばして操船したこともあったと記録しています。

 しかも、速度を上げると水しぶきがガラス窓に当たり、
前方が見えなくなったり、ガラス窓が破損し、水没する
といったことがありました。

 訓練は静かな湾内で行っていたにもかかわらずこの状況
でしたので、外洋で運行するのは無理だったといえます。
相方の機関手と、「こんな船では死んでも死にきれま
せんなあ」と話していました。

 それでも、隊は訓練に明け暮れ、明日にも出撃という
緊張感が漂っていました。特攻隊ということもあり、
軍隊特有の制裁やシゴキはなく、階級に関係なく
付き合うことができました。

 まるハセは、実用艇の生産が遅れることがはっきりした
ため、隊は解散となり、本来のまるゆ部隊に戻っています。

 幸い、切腹用の軍刀を使うことはなくなり、家族から
足があるのかと聞かれ、まるハセを操縦した足を見せたり
していました。

(追記)
 特攻隊は、軍隊内でも神様扱いされ、世間一般が飢えて
いる中で、肉や卵、ご飯、魚のデザートといった食事が
提供されました。

 育ち盛りの少年兵にとっては、豪華なもので、ありがた
かったと同時に、確実に近づく死の観念が頭をよぎったと
記しています。

 このまるハセの部隊に配属された特幹の第二期生は、
上記の状況から生き残ることができた方が多数いま
した。特幹第一生との入学5か月の差が大きな違い
を生んでしまったといえます。


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