SSブログ

駆逐艦磯風処分 [駆逐艦磯風]

スポンサーリンク
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});



 第二水雷戦隊命令通り、磯風の処分を行いました。
最初は、一番砲塔を誘爆させようとしたものの、弾は
当たっているにもかかわらず爆発は起きませんでした。
(雪風の記録では、当たっていないとしています)。

 次いで魚雷を使用しましたが、船底をすり抜け、失敗
しています。最後は、磯風の魚雷を誘爆させるべく砲撃
をしています。今度は見事に命中し、強烈な閃光が目を
射ました。

 この時、磯風の甲板を、手を上げて走っている兵士が
いました。失神していた兵士を死者と勘違いして置き去り
にしてしまったとようでした。この兵士は、磯風が爆発
した時、万歳した格好で、空中を飛んでいました。

 1945年4月7日午後10時30分、歴戦の武勲艦
磯風は、あえなく海底に消えていきました。この戦闘
での磯風の犠牲者は、戦死者20名、戦傷者54名
でした。

 磯風が沈んだという衝撃が強すぎて、疲れた体は身も心も
乾き、悲憤の涙すら出てきませんでした。呆然と立ち尽くす
磯風の乗員を乗せた雪風は、佐世保を目指して進んでいき
ました。

(追記)
 磯風に乗艦していた第十七駆逐隊司令は、当初、磯風を
捨てるのは忍びなく、雪風に曳航してもらうことを考えて
いました。しかし、曳航していては、夜明けまでに佐世保に
到着することはできなかったため、断念しています。

 以前雪風で紹介しました、雪風の田口航海長は、磯風の
処分ほどつらい思いをしたことはなかったと回想しており、
磯風が爆発した時は、距離が近かったため、破片が雪風の
甲板上まで飛んできて、思わず顔をそむて、胸は悲痛の
思いでいっぱいだったとしています。


紹介書籍:駆逐艦磯風と二人の特年兵


スポンサーリンク



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。