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駆逐艦照月 大阪警備府での仕事 [駆逐艦照月]

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 大阪に赴任することになった高戸氏は、宿舎を探す
ことから始めました。偶然にも大臣官房調査課の
主計中尉から、実家に年老いた両親しかおらず
心配なので泊めてくれるという話が来ました。

 気は引けたものの、当てもなかったのでお世話に
なることにしました。向かってみると、石垣に
築きあげられた立派な邸宅でした。

 ご主人は医者をしており、温厚な方でした。奥さまも、
聡明さにあふれた方で、二人から温かく迎えられました。
高戸氏は、この邸宅から大阪の警備府に通うことになり
ました。

 警部府で、高戸氏は政策参謀付となり、大本営海軍
報道部から来たということで、報道関係の仕事を命じ
られました。

 高戸氏は、新聞記者を集めて、戦局の発表をしたり、
解説をするといった仕事をこなしていきました。

 高戸氏は、部下がいないことで、困ることになり、
誰かいないかと士官に頼むと、防空壕堀をしている
二等兵に、毎日新聞の支局長をしていた者がいる
という話をしてくれました。

 会ってみると37歳の男でした(高戸氏はこの当時
30歳前後です)。

 高戸氏は早速会い、「娑婆でいえば、君は私より相当
先輩だが、私は大尉で君は二等兵である。私の命に従う
のが屈辱でないなら、私のところに来ないか」と誘い、
新聞関係の仕事であることを伝えました。

 これを聞いた二等兵は喜んでやりますと返事し、高戸氏
のもとで仕事をすることになりました。

(追記)
 雇った二等兵は、規定の時間に戻らないといった軍紀違反を
するような人で、軍人としてはできは良くないと高戸氏は評して
いました。

 しかし、高戸氏の仕事である新聞記者を集めるという点では、
新聞記者らの大先輩ということもあり、話がよく通り、大いに
役立ったしています。


紹介書籍:海軍主計大尉の太平洋戦争(駆逐艦照月)


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