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硫黄島決戦 別の防空壕へ移動 [硫黄島決戦]

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 戦艦の砲撃だと察知した橋本氏は、「戦艦だ」と叫び、
同時に、全身に冷や汗が流れました。そして、この壕では
耐えられないので、200mほど離れている元山防空壕まで
走って逃げることにしました。

 橋本氏は、兵士に怒鳴り、夢中で200m先の防空壕
まで走りました。戦艦は、砲撃の間隔が数分かかることを
知っていたので、200mなら走れるという判断でした。

 橋本氏は最初に元山防空壕に飛び込み、その後
3~4人が飛び込んできたところで、再び、戦艦の砲撃
による地鳴りと轟音がきました。その後、何人かの兵士が
転がりこんできました。

 橋本氏が、人員点呼すると、19名しかいませんでした。
残りは、身体を壊して宿舎で軽い作業や病室にかよって
いる兵士で、ここまで走る体力はなかったようでした。

 橋本氏は、「下手に移動するより、安全かもしれない」と
言いながら、残った兵士たちのことは気になりました。

 艦砲射撃は1時間ほどで終わり、幸い残った兵士も
含め全員無事でした。しかし、橋本氏は、この元山
防空壕で、奇妙な光景を目にすることになりました。

(追記)
 橋本氏は、200m先の防空壕に走っている時、
「おおい、待ってくれ」と、誰かが叫んだのを
聞いていますが、振り返る余裕はありません
でした。戦場では、走れなくなったら、それ
だけで死を意味することになります。

 橋本氏は、子供のころから、かけっこで選手に
選ばれるほどだったので、足には自信があり
ました。

 この時は、戦艦の砲撃の怖さにより、必死に
走っていたので、誰もついてこれなかったよう
でした。


紹介書籍:硫黄島決戦―硫黄島「防空砲台」奮戦始末


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