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硫黄島決戦 再度の艦砲射撃 [硫黄島決戦]

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 艦砲射撃が終わり、機銃陣地に戻ると、また
空襲警報が鳴り、配置に着くことになりました。

 例の如く、飛行隊から、「砲台さん、おめでとう」と
いう皮肉交じりの励ましの言葉を、もらうことになり
ました。

 橋本氏も、「走れ」の号令を下すものの、機銃兵
たちの動きは、先程防空壕にかけていった時の
ような俊敏性は、見られませんでした。

 よそに連れていかれる羊のような行動で、機銃にも
のんびり着くという有様でした。

 橋本氏は、それでも、さっきの要領で機銃を使う
ように命じました。艦砲射撃が終わってから一時間も
しないうちの再度の空襲なので、闘争心はありました。

 敵の搭乗員が見えるほど低く飛び込んでくる
敵機に対し、銃撃を浴びせ一機撃ち落としました。
敵機に対する余裕が出てきた時、橋本氏は銃身を
冷やすように命じました。

 あらかじめくんでおいた泥水に、米袋を浸して、
銃身に乗せると、ジュ―という音とともに水蒸気が
出てきました。

 これでは足りないと判断した橋本氏は、油を
ぶっかけるという乱暴な指示を出し、冷却して
いきました。

 空襲が始まってからぴったり一時間後、「総員退避」の
命令が下りました。今度は一斉に、陣地を飛び出し、
元山防空壕に急ぎました。しかし、今回は着く前に、
砲撃が始まってしまいました。

(追記)
 砲撃が始まると、橋本氏は反射的に伏せてしまい
ました。異常事態に対し伏せるのは、最も生存確率が
上がる対処方法ですが、艦砲射撃は、百雷どころか、
万雷とも言えるものなので、伏せていたら、やられて
しまうことは確実でした。

 砲撃の中を、防空壕めがけて走るしかなく、慌てて
防空壕に飛び込むというのが実態でした。


紹介書籍:硫黄島決戦―硫黄島「防空砲台」奮戦始末


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