SSブログ

硫黄島決戦 納得いかない叱責 [硫黄島決戦]

スポンサーリンク
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});



 橋本氏が、砲台本部に戦果の報告をした
数時間後、警備本部から、弾薬保管責任者
の少尉と、駆逐艦雷で橋本氏と一緒に行動
していた佐々木伍長が、自動車でやって
きました。

 橋本氏は、よくやったの一言でももらえるかと
意気高々で迎えました。ところが、少尉から
発せられたのは叱責でした。

 「この馬鹿もん。一日に千発も消費しやがって。
お前んとこの弾丸はあとどれだけ残っているのか
考えてんのか」というものでした。

 最初、橋本氏は、この少尉は、佐世保出身
なので、関東出身の橋本氏らが、戦果を出す
ことにやきもちを焼いているのかと思い、
憤然としていました。

 続けて、「硫黄島には、一万発も機銃弾は
ない。一日300発と決められているのを知ら
ないのか」と、発しました。

 納得いかない橋本氏は、少尉をにらんでいました。
このような態度は、問題を起こします。少尉は、
橋本氏に制裁を加えるべく、踏み出しました。

 その時、佐々木伍長が、「こいつは、一緒の
艦に乗っていたんだ」と言いながら、少尉と、
橋本氏の間に入っていきました。

 佐々木伍長は、下士官とは言え、戦場を
歩いており、貫禄という点では、少尉には
到底及ばないものを、持っていました。

 少尉もあきらめ、佐々木伍長と帰って
いきました。

(追記)
 硫黄島には、25mm機銃は一五七梃と言われて
いました。橋本氏はこの数字は知っていましたが、
一日300発というのは聞いたことはありません
でした。

 聞いていたとしても、戦闘中に弾数を数えながら
戦闘することは不可能でした。

 橋本氏がいる陣地の隣には、弾薬庫があり、
そこに機銃弾は山のようにありました。

 橋本氏は、これは、自分の陣地の機銃弾だと
思っていましたが、実際は、警備本部の銃弾で、
橋本氏は勝手にギンバイしていたということに
なります。


紹介書籍:硫黄島決戦―硫黄島「防空砲台」奮戦始末


スポンサーリンク



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。