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硫黄島決戦 下痢を引き起こす [硫黄島決戦]

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 9月の下旬に入ると、戦況は、フィリピン方面に
移ったため、硫黄島は、小康状態に戻りました。
硫黄島は重要な拠点なので、壕堀りは進められ
ました。

 上陸時、水には注意するようにという命令を
出していた橋本氏も、この頃には横着になって
いました。

 以前は、何回も煮沸した上で、最低限の量だけ
飲むようにしていましたが、この頃は、ゲンノ
ショウコを入れて、一回煮沸しただけで飲んで
いました。

 しかも、汗をかくので、がぶ飲みすることも
多くなってきました。頑健を自負していた
橋本氏も、下痢を引き起こすことになり
ました。

 二日ほど宿舎で休んでいましたが全く直らず、
病院に行くことにしました。病院は海軍が
所有しているものですが、陸軍兵も多数
いました。

 その中には、骨と皮だけになった兵隊が
多数いました。

 診断の結果は、アメーバ赤痢で二週間入院と
いうものでした。一緒に来てもらっていた兵士に、
指揮官にこの病状を伝えることと、次に来る時は、
自分の所持品を持ってきてほしいと頼みました。

 その後、橋本氏は、40度を超える熱により、肺炎も
併発し、さらに、肺浸潤も併発することになりました。


 橋本氏は、駆逐艦雷で、2年間戦場を渡り、硫黄島
でも空襲と艦砲を食っても、緊張した中でのことだった
ので、絶望に陥ったことはありませんでしたが、病気は
どうにもできず、死の恐怖を感じることになりました。

(追記)
 橋本氏は、この時のことは記憶があまりなく、何日間
病気で苦しんでいたのかはっきりしていないとしています。
この中で、家族のことを思い出したり、這いつくばりながら
用便を果たしたことだけは確かだとしています。

 この甲斐あってか、橋本氏も体力は徐々に回復して
きました。


紹介書籍:硫黄島決戦―硫黄島「防空砲台」奮戦始末


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