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硫黄島決戦 思いがけない任務 [硫黄島決戦]

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 徐々に体力も回復した橋本氏は、敵空襲の際に、
自力で防空壕に逃げ込めるまでになりました。
回復するにつれ、生きなければならないという
思いに突き動かされることになりました。

 そんな折の9月27日の診療の際に、軍医長から
思ってもいなかったことを告げられました。「明日、
横須賀に帰る便があるので、患者を送る。その
指揮官を兼ねて送院する。」というものでした。

 橋本氏は、この時点では微熱は続いており、まだ
ふらふらするものの、回復したものと考えており、
その後は現場復帰と思っていました。そのため、
軍医長の言葉が、最初分からず、呆然としました。

 さらに、一緒にいた看護兵が、「断ることはできるが、
硫黄島に残れば、病気全快は難しい。むしろ静養
どころか、体力の消耗となり、回復より悪くなる
だろう。」と忠告してくれました。

 橋本氏は迷って返事することもできなかったため、
了承とされてしまい、横須賀に帰ることになりました。
陣地にその旨の報告をすると、その日の夜に、
指揮官が訪ねてきました。

 指揮官からは、名残惜しいが、がんばるようにという
言葉をもらいました。そして、指揮官から一つ頼みごとを
託されました。

(追記)
 患者輸送指揮官は、硫黄島から内地に帰れるという
ことで、希望者が多く、普段なら人選に困るほど志願者が
出ますが、この頃は、敵軍の包囲をかいくぐって横須賀に
つける確率は、3回に1回くらいとなっていました。

 そして、今回は順番的に撃沈される可能性が高いと
いうことで、志願者はいませんでした。橋本氏は、
患者の一人ですが、歩けるのと下士官でもあるので、
選ばれたようでした。


紹介書籍:硫黄島決戦―硫黄島「防空砲台」奮戦始末


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