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戦艦比叡 下甲板乗員の状況 [戦艦比叡]

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 下甲板にいた乗員は、戦闘前に比叡の勇士を見ながら
降りていき、自分の任務に没頭していました。衝撃は感じて
おり、戦闘をしていたことは分かっていたものの、大きな
衝撃は、後部の一回のみでした。

 そして、通信系統が切れて、艦内の全体を把握できなく
なっていたものの、気にせず任務に当たっていました。
機関は正常に動いており、被害もほとんど感じなかった
ので、何一つ異常なしという感覚でした。

 「総員上甲板」の伝令も、当初、伝令が号令を間違えて
伝えてきたのだと思ったくらいでした。だからこそ、上甲板に
上がった時に見た比叡の状況と、西田艦長の明るい丸顔が
やせてとがって見えるほどのか変わりぶりに目を疑いました。

 そして、艦長から、「比叡を処分することに決定した。」と
いう言葉と、「万歳」という言葉に、上がってきた乗員も
慌てて、「万歳」をしていました。乗員は、艦長の言葉を
聞き、「西田艦長は死ぬ気でおられる」ということに気付きました。

 続けて、艦内を探して、生存者がいないことを確認せよの
命令が下り、急いで降りていきました。しかしながら、下甲板
は、負傷者がいないので、取り残されている人がいるとは
思えませんでした。

 状況が二転三転したため混乱していた下甲板の乗員も、
この時点で、艦長の命令のおかしさに気付きました。
機関大尉の一人は、艦長が機関が正常であることを
知らないのではないかと考え、自分の上官に意見具申
しています。

 ところが、上官は自分の役目だけをやればよいと言って
取り合いませんでした。この時、艦長にこの報告が言って
いれば、比叡の運命は変わっていたと思われます。


紹介書籍:戦艦「比叡」 高速戦艦 悲劇の生涯


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