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戦艦比叡 艦長残る [戦艦比叡]

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 乗員は、なぜ沈めるのか合点が行かないものの、
艦長命令ということで従っていました。西田艦長が、
自沈の命令は断腸の思いで行っていることは、
乗員は皆分かっていました。

乗員は、司令官の命令ではないかとうわさしあって
いました。そこに下士官がやってきて、追い立てられる
ように退艦させられました。

一人も生存者を残すなという艦長命令を忠実に
実行していました。しかし、艦長は、生存者といして
数えられるつもりはありませんでした。

最後に、甲板士官と、機関大尉、そして、もう一人の
大尉のみが残りました。この3人は、艦長に退艦を促す
ために、艦長が立っている第三砲塔に揃って、説得を
試みていました。

しかし、艦長は、ニコニコしているだけで、降りてきま
せんでした。「俺は残る。司令官によろしく。」といい、
梃子でも動かない決意が読み取れました。

3人で力ずくで引きづつことも可能でしたが、艦長の
誠実な態度に、そのような行為をすることは憚られました。

結局3人は、別れを告げて、雪風に向かいました。
雪風に着くと、阿部司令官から、「ご苦労だが、これを
持って比叡に行ってもらいたい。」と一枚の紙を渡し
ました。そこには、「艦長状況報告に来たれ。本件
命令なり。」と記載されていました。

(追記)
なお、阿部司令官は、西田艦長を助けるためだけに
この命令をしたわけではありませんでした。阿部司令官は、
乗員の退艦が終わったら、比叡を雷撃処分するつもり
でした。

しかし、連合艦隊司令部から、「処分するな」の命令が
来たためできませんでした。阿部司令官としては、艦の
状況を把握する必要があり、最も知っている(と思って
いた)艦長を呼ぶ必要があったためえ、この命令をして
います。


紹介書籍:戦艦「比叡」 高速戦艦 悲劇の生涯


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