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駆逐艦野分 稀有の体験 [駆逐艦野分]

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 ハルゼ―提督の記述を見ると、野分は、まれに見る
稀有な体験をしたことになります。

 それは、スプルーアンスとハルゼーという2人のアメリカ
海軍の提督に、同じ艦であるニュージャージーから、直接
目撃されたということです。

 スプルーアンス提督とは、トラック島空襲の際、
ニュージャージーの砲撃からのがれており、この時、
スプルーアンス提督は、ニュージャージーの提督席
から野分を目撃しています。この時は、佐藤氏も野分に
乗っており、昨日のように思い出せるとしています。

 ハルゼー提督も、スプルーアンス提督が座っていた
同じ席で、野分が爆発したているところを、直接見て
いることになります。

 アメリカ軍は、戦後、海戦を詳細に確認しており、
スプルーアンス提督が逃がした駆逐艦と、ハルゼー
提督が目撃した艦が、同じ艦名で記述されており、
つき合わせれば、同じ艦であることは分かったはず
でした。

 しかし、それぞれをまとめた人が別だったせいか、
気付かなかったようです。

 佐藤氏は、救助活動は、3時間くらい行っていたと
考えていますが、1時間で切り上げていれば、助かった
としています。

 一方で、守屋艦長や野分の乗員のことを知る佐藤氏は、
救助を途中で切り上げるということはしなかっただろうとして
います。

(追記)
 戦艦ニュージャージーですが、モスボール(配員はいない
ものの、すぐに使えるように保存しておく)という状態でしたが、
1980年代の中近東の緊張により、現役復帰しています。

 昭和63年に、オーストラリアのメルボルン港を訪問した際に、
海上自衛隊の遠洋航海実習船部隊と友好交換しています。

 この時、実習部隊の旗艦は、トラック空襲の際、ニュージャージー
から攻撃された香取の名前を引き継いでいる艦でした。


紹介書籍:駆逐艦「野分」物語


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