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航空巡洋艦利根、筑摩 僚艦との別れ [航空巡洋艦利根、筑摩]

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 北上をすると、僚艦の筑摩が見えました。敵機相手に
奮闘しており、黛艦長は、「貴艦の奮闘と武運を祈る。
利根全乗員より」という信号旗を、揚げさせました。

 筑摩からは、「貴艦の好意を謝し。今後の奮闘を期待す。
我の舵修理後、戦列に復帰せんとす」という返事がきました。
則満艦長以下全員の決意でした。筑摩の近くには、野分が
付き従っていました。

 利根は、筑摩に別れを告げて、羽黒の後を追いました。
そして、栗田艦隊に合流すると、最後尾を走っていた
利根に敵の爆撃機が群がっていました。

 砲戦は終わったと判断した黛艦長は、防空指揮所に登り、
艦橋の航海長に伝声管で連絡を取り合いながら、操艦を
していました。

 しばらく北上すると、鈴谷が見えてきました。この時、
魚雷の誘爆により艦中央部が大破して、傾斜していま
した。白石司令官は、この時、熊野から鈴谷に移動して
いましたが、利根を発見し、移乗することにしました。

 航海長が、利根を鈴谷に近づけると、黛艦長から、
「待て。全速後退。」の命令がきました。慌てて後退
すると、魚雷が誘爆を引き起こしました。

 黛艦長の位置からは、魚雷から火の手が上がって
いるのが見えたので、誘爆することが分かり、後退の
命令を出すことができました。

 爆発がおさまると、短艇を出し、白石司令官らを
移乗させました。移乗が終わると、今度は、鈴谷の
高角砲が誘爆を始めました。鈴谷は、艦と運命を
共にした艦長と一緒に、撃沈していきました。

 利根は、この日のうちに、筑摩と鈴谷の2隻の
僚艦を失うという事態になりました。

 それでも、栗田艦隊はレイテへの突入を続けました。


紹介書籍:航空巡洋艦「利根」「筑摩」の死闘


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