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航空巡洋艦利根、筑摩 レイテ沖海戦終了 [航空巡洋艦利根、筑摩]

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 白石司令官が移乗して間もなく、利根は爆撃を
食らいました。右舷後部舵取機室の前に命中し、
艦橋の舵輪と舵取機室を結んでいた電気系統が
破損し、舵が利かなくなりました。

 航海長は慌てず、直接操舵を命じましたが、
直接操舵も不可能でした。そこで、人力操作による
舵取りを命じました。これは、教範に載っている手順で、
航海長は冷静でした。

 新たに乗艦した新人少尉の航海士は、この状況は、
筑摩が魚雷を受けて舵が利かなくなったのと同じで
あると感じ、不安が出てきました。筑摩は、この状況で
空襲を受けて大破しています。

 幸いにも利根は、筑摩ほど状況はひどくなく、艦橋からの
伝声管により、人力で舵を動かす人力操舵はできました。
そして、破孔が生じた箇所は、復旧することができたので、
1時間後には30ノットで、航海することが、できるように
なっていました。

 利根は、勇戦しましたが、この日の午後9時35分、
栗田長官はレイテへの突入をあきらめ、反転して
います。

 そのため、戦闘が終了となりました。レイテ沖海戦は、
主力艦の損失が激しく、日本軍の大敗でした。

 とはいえ、この時期であれば、どのような作戦を持って
しても、勝利する可能性は低く、予想通りの結果といえます。

(追記)
 この開戦前に、少尉に昇進した新人乗員にとって、
日本軍の敗北よりも、ライオン艦長の闘志と、航海長の
冷静さを感じた海戦でした。

 同時に、筑摩で多くの同期の友人を失ったことが、
胸を締め付けていました。


紹介書籍:航空巡洋艦「利根」「筑摩」の死闘


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