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戦艦金剛 往復しながらの砲撃 [戦艦金剛]

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 浮田砲術長は、戦果を黒木大尉に伝えつづけていました。
黒木大尉は、一斉斉射の上に、広域、均等、散布撃ち方に
なってからは、飛行場の一端から始まって、順番に基盤割に
弾丸を送らなければならず、額に汗を流して、作業に
当たっていました。

 艦橋では、栗田司令官と小柳艦長が敵艦隊の動きを
警戒していましたが、現時点で来ないということであれば、
昨夜の青葉らの攻撃で引き下がったと考えてもいいと、
思い始めていました。

 金剛らは36分間射撃を行なった後、5分砲撃中止を
命じました。この間に180度反転し、再度念入りに
砲撃しようということでした。

 この間、敵艦が出てこないか、監視を強化していました。
敵艦が出てくれば、艦隊戦をして未明までに離脱する
必要がありました。

 日付が代わり10月14日に入りましたが、アメリカ艦隊は
姿を表しませんでした。12時19分、再び「砲撃始め」が
命じられました。まだ残っている区画に、万遍なくお見舞い
する必要があるので、再び、黒木大尉は、忙しくなりました。

 浮田砲術長の、「撃ち方始め」の命令後間もなく、
艦載機からの「初弾命中」の報告がきました。これを聞き、
黒木大尉は、帰りもうまくいきそうだと感じていました。

(追記)
 弾着を観測している艦載機からの報告は、
「○○の一角は着弾不足」というものがありました。
発令所にいる黒木大尉には、随時この報告が
いっていました。

 金剛は、三式弾、零式弾、徹甲弾を混在で射撃
しているので、弾によっては、火花が見えずらいものが
あります。黒木大尉の計算では、予定どおり進行しており、
取りこぼしはありませんでした。

 そのため、黒木大尉は、苦笑しながら、艦載機の報告を
聞いていました。


紹介書籍:航空巡洋艦「利根」「筑摩」の死闘


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