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軽巡洋艦名取短艇隊 短艇による長期航海 [軽巡洋艦名取短艇隊]

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 松永氏は、海難事故を調べているときに、
アメリカ海軍、イギリス海軍、日本海軍が、
短艇による長期航海を史実として
残していることに気づきました。

 1784年、4月、イギリス海軍のバウンティ号は、
フィージー諸島付近を航海中に、副長以下が
徒党を組んで反乱を起こしました。この反乱で、
艦長以下18人が、カッターより少し大きい舟に
乗せられて、追放されました。

 航海要具として、羅針儀、六分儀、航海年表を
積み、食料と、水も持たされていました。艦長は、
反乱者への復讐に執念を燃やし、チモール島を
目指しました。そして、42日後、たどり着きました。

 1870年の、アメリカ海軍サギノー号が、
難破船を探して航行中、座礁しました。
乗組員93人は、生活必需品を持ち出し
ましたが、座礁地点が一般航路から外れて
いたので、航海長以下5人が、カッターで
助けを呼びに行くことにしました。

 航海を始めると、悪天候に悩まされたり、
虫食いの乾パンで腹痛を起こしたりと、
さんざんな目に遭いました。しかも、
航海長は、接岸前に命を落としました。

 短艇は、31日目に接岸しましたが、
残り4人のうち3人が、到着直後に
命を落としました。これらの尊い
犠牲のお陰で、無人の孤島に
残っていた同僚は無事救助
されました。

 名取短艇隊は、航海要具を持たず、
食料も少ない中で、13日間こぎ続けて
接岸しています。条件を考えれば、
名取短艇隊は、航海期間は短いとは
いえ、上記二つと劣らない実績と
いえます。


紹介書籍:先任将校 軍艦名取短艇隊帰投せり
著者:松永 市郎


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