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軽巡洋艦名取短艇隊 短艇隊による航海 [軽巡洋艦名取短艇隊]

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 イギリス、アメリカ、日本の各海軍における
短艇の航海を見ると、少ない食糧で、激しい
労働に堪え、医学常識を超える苦労をして
いますが、人間が使命感に燃えて外力を
利用すれば、思いがけない長時間の航海が
できることを実証しました。

 松永氏は、これらの航海から、次のことが
付随的に、考えられるとしています。

 「食糧不足であっても、腐ったものを食べると、
死者を生じさせており、腐ったものは食べては
いけない。

 渇きをとるために、小便を飲むという点に
ついては、名取短艇隊でも行われたようですが、
有益性は分からず、人体が有害なものを出して
いるので、飲むべきでないという学説もあり、
速断は出来ない。

 渇きについては、自分の指から出る血を
なめたと言う話もありますが、これも効果は
分かりませんが、それだけ、渇きは本能的な
欲求になるといえます。

 乾きを逃れるために、海水を飲むということに
ついては、どの短艇隊も実施していません。
それは、海水を飲むことは常識はずれという
ことが、船乗りの間に語り継がれているから
でした。

 まれに、数日間漂流して、数回海水を飲む
実験をして問題ないという結論を出している人も
いるようですが、このような日数と回数では、
判断できないとしています。

 海水を飲むという行為は、数千年にも航海の
歴史を辿って得られた知恵として常識化したもので
あり、これらをむやみに外すような行為は慎むべきだ
としています。


紹介書籍:先任将校 軍艦名取短艇隊帰投せり
著者:松永 市郎


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