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軽巡洋艦名取短艇隊 アメリカ軍との交流 [軽巡洋艦名取短艇隊]

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 松永氏は、戦後、佐世保に居を構えています。
ここには、アメリカ軍の海軍基地があり、
アメリカ軍人との、交歓の機会が
多々ありました。

 ここで知り合ったウ中佐という方は、開戦当時、
マニラ湾にあるキャビテ軍港警備のため、駆逐艦に
乗り込んでいました。日本海軍の来襲が伝えられ、
東シナ海に急遽出港しました。

 この際、乗艦が撃沈され、筏で漂流中に、日本
海軍に救助されました。松永氏は、名取短艇隊の
事を話しました。すると、ウ中佐は、ワンダフルを
連発し、日本海軍の航海に対する応用の才と、
小林大尉の指揮統率に、感嘆していました。

 松永氏は、12月の東シナ海の季節風に悩ま
されただろうと言うと、ウ中佐は、8月のフィリピン
海域では、暑さに痛めつけられただろうと、
互いに慰められました。

 彼との会話には、勝者のおごりもなく、敗者の
卑屈さもなく、一面識もなかったもの同士で
ありながら、10年来の知己のような固い握手を
交わすことができました。

 松永氏は、「列国の海軍は、国家の要請で、
時に戦火を交えることがあるものの、平生は
自然という共通の敵を持っている仲間である。」
ということを、実感として味わったとしています。

 この後、名取短艇隊が航路の道標に使った
オリオン座を見上げながら、名取短艇隊を偲び、
「神は自ら助くる者を助く」の格言を、一人
かみしめたとしています。

 最後に、先任将校小林英一大尉に心からの
感謝の念を捧げるとして、著書を終わりにして
います。


紹介書籍:先任将校 軍艦名取短艇隊帰投せり
著者:松永 市郎


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