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空母「飛鷹」 三ツ子島 [空母飛鷹]

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 夕刻になり、志柿氏らを載せた浅間丸は、
三ツ子島に着きました。家屋はさほど悪くは
ありませんでしたが、大変淋しいところでした。
島流しにあったような気分を味わったとして
います。

 早速、部屋を割り当て、一応落ち着くことに
しました。食事は、午後9時頃になりました。
準備は出来ていませんでしたので、ご馳走も
何もなく、若い兵士にはさぞ辛かっただろうと
しています。

 翌日から、日課をこなすことにし、砲術長に
頼んで、体育日課を定めてもらいました。
寝具については、先遣隊長の努力により、
数をそろえることが出来ました。これで、
寒い思いをしなくて済みました。

 翌朝から、遊戯と体育の連続となりました。
午後は、水泳を加えました。皆、今までの
ことはすっかり水に流して、また、昔の
なごやかな気分にひたっていました。

 その中で、志柿氏は、艦長代理として
活動する必要がありました。艦体司令部や
二航戦司令部、鎮守府にある色々な用事を
こなしていました。さらに、衣服や給料の
交渉をしている主計長を応援しました。

 その他に、残務整理のため、分隊長や
分隊士、約30名を連れて、人事部に交渉に
行きました。色々便宜を図ってくれたので、
仕事はとても進捗しました。

 将来の参考のため、実戦の経験、並びに、
意見を航海学校に送るべく、各科で下士官兵
合同の研究会を開きました。

 この意見交換会で出た意見の中に、この
陣容のまま、別の空母に乗って出撃したい
というものがありました。

 飛鷹の乗員にとって、今一度前線に出て、
思う存分働かせてもらえれば、この経験を
活かせると言う事でした。


紹介書籍:空母「飛鷹」海戦記 「飛鷹」副長の見たマリアナ沖決戦
著者:志柿 謙吉(しがき けんいち)


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