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山口多聞 交渉決裂 [山口多聞]

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 山口少将は、山本長官に、「ロンドンでの
小千谷談判がうまくいきますように、後武運を
お祈りします。」と声援を送っています。

 山本長官率いる全権団は、ロンドンに向かい
ました。しかし、ロンドンでの予備交渉は不調に
終わりました。

 アメリカの全権は、満期を迎えるワシントン・
ロンドン軍縮条約を、再度同じ条件で延長
しようと主張し、日本側は、主権対等の原則
から、保有兵力量の共通最大限を定めた上で、
各国の現況に照らした保有量を決めるように
提案しました。

 イギリス全権は、妥協案を提示しましたが、
日米間の溝は深いままでした。アメリカ側は、
満州事変、上海事変、満州国建国を通して、
日本に対する不信感を募らせており、
予備交渉でも高圧的でした。

 12月19日に休会となり、10日後、
日本政府は、ワシントン条約廃棄を
アメリカ政府に通告しました。


 この頃、ワシントンに赴任した山口少将は、
武官補佐官や駐在員に司令を出し、アメリカ
海軍に関した最新の資料を集めさせました。

 情報活動には、アメリカ人のスパイも利用
しました。事務所には、資料が山積みされて
いました。

 1932年、アメリカ海軍は、ヤーネル提督
率いる航空母艦部隊が、真珠湾を奇襲する
という大演習を行いました。その結果、理論的
には、陸上基地の飛行機や湾内に停泊している
艦船のほとんどを撃沈できることが分かりました。

 この資料が日本に渡り、山本長官や参謀に、
ハワイ奇襲作戦の自信を与える材料となりました。


紹介書籍:山口多聞 空母「飛龍」と運命を共にした不屈の名指揮官
著者:松田 十刻(まつだ じゅっこく)


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