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山口多聞 ミッドウェーとアリューシャンの攻略 [山口多聞]

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 本国に帰還した山口少将は、桂島を訪れ、
新たに連合艦隊旗艦となった戦艦大和を
始めて見ました。

 海軍部内の航空関係者は、この当時から、
大和をホテルと呼んで皮肉っていました。
ホテルと呼ばれたのは、大和の設備の良さと、
満州にあった「大和ホテル」になぞらえた
ものでした。

 山口少将は、大和を見て、「確かデカイが、
動かなければタダの鉄の塊だ。46cm主砲が
火を噴くことがあるのだろうか。」を感じました。

 大和の中にある連合艦隊司令部に赴くと、
6月のミッドウェーとアリューシャンの攻略は、
決定ずみでした。

 これを聞いた山口少将は、普段の強気な態度とは
一転して、「6月では早すぎる」と感じました。
ミッドウェーとアリューシャンの攻略の概要を
聞かされた山口少将は、計画が杜撰であると
直感しました。

 こう感じた理由の一つは、内地に戻った機動部隊の
人員は、異動が待っていることでした。これまで苦楽を
ともにした搭乗員や乗員の部署替えがあり、顔ぶれが
変わっているはずでした。

 山口少将は、同期の宇垣参謀長に、「補充
要員により、錬度が落ちている。猛特訓
するにしても、後一ヶ月作戦を遅らせ
られないか。」と忌憚のない意見を
述べました。

 これに対して、宇垣参謀長は、「大本営で決定
済みだ。そんなに神経質にならなくても、よいでは
ないか。ミッドウェーは小島であり、セイロンや
ポートダーウィンに比べれば、赤子の手をひねる
ようなもんだろう。」という返答でした。

 さらに、「今度は山本さんと一緒に行く。」と
言い、ミッドウェエーに行くのを楽しみにしている
様子でした。


紹介書籍:山口多聞 空母「飛龍」と運命を共にした不屈の名指揮官
著者:松田 十刻(まつだ じゅっこく)


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