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山口多聞 MO作戦 [山口多聞]

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 山口少将が山本長官にお願いしたことは、
絶対やるべきことは、十分に索敵機を飛ばす
こと、絶対やってはいけないことは、戦場での
兵装転換をしないことというものでした。


 ミッドウェー海戦の前哨戦として、MO作戦に
参加していた五航戦の翔鶴と瑞鶴と、祥鳳が、
珊瑚海でアメリカの機動部隊と壮絶な海戦を
繰り広げました。

 アメリカ軍は、ヨークタウンとレキシントンの
2隻の空母が参加していました。初日の5月7日に、
アメリカ軍が、祥鳳に集中攻撃をし、魚雷7本と爆弾
13発を命中させ、撃沈しています。

 祥鳳は、真珠湾奇襲後に、潜水母艦を改造した
空母で、改造から4ヶ月、初陣で撃沈という
悲劇的な最期となりました。

 祥鳳は、日本海軍が日米開戦で失った始めての
空母となりました。

(追記)
 山口少将が、山本長官にお願いしたことは、
ご存知の通り、ミッドウェー海戦で守られる
ことはありませんでした。そうなると山本長官は、
何のためにミッドウェーに参加したのかと問いたく
なります。

 長官が前線出でて、山口少将の注意事項を
南雲長官に徹底させていれば、あそこまでの
大敗北はなかったと言えます。機動部隊と
行動をともにしないのであれば、筋が通らない
といえます。

 個人的に、ミッドウェー海戦敗北の最大
責任者が山本長官であると考えているのは、
敵機動部隊のことを知っていながら、南雲
機動部隊に知らせもせず、後方で居座った
まま、敵前逃亡のように去って行ったことに
あります。


紹介書籍:山口多聞 空母「飛龍」と運命を共にした不屈の名指揮官
著者:松田 十刻(まつだ じゅっこく)


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