SSブログ

山口多聞 二次攻撃隊 空母に接近 [山口多聞]

スポンサーリンク
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});



 橋本大尉は、発見した敵空母は炎上して
おらず、第一次攻撃隊が攻撃した空母では
ないと判断しました。友永大尉もそう判断
したようで、「全軍突撃せよ」の命がきました。

 攻撃隊の爆撃機は、友永大尉の隊5機が
右側から、橋本大尉の隊5機が左側から、
攻撃を仕掛けました。敵空母は、左右
二方向からの挟撃を振り切ろうと、面舵
一杯で右に転針し、回避運動を始めました。

 第二次攻撃隊は、運よく敵戦闘機が待って
いる空域をすり抜けて、空母に近づくことが、
できました。攻撃態勢に入ってから、敵戦闘機が
気付き、急降下してきましたが、零戦隊が
果敢に立ち向かっていきました。

 高度を落としていくと、猛烈な防御砲火が
始まりました。命中しない方がおかしいほどの
弾幕でした。友永大尉の2機が赤黒い焔を
噴きながら、空母手前で海面に落ちました。
海の中で、魚雷が炸裂し、どす黒い水柱を
あげました。

 敵の対空射撃は、右側から襲ってくる
友永大尉の中隊に集中していました。空母は
右に旋回しているので、右から来る友永大尉の
中隊からの魚雷攻撃を警戒していました。

 友永大尉の中隊は、敵空母を追いかけるような
かたちで、右旋回しました。周囲の駆逐艦が、
大小の高角砲や機関銃を、放ってきました。

 橋本大尉の中隊は、外周から右旋回するような
かたちで、追いかけるようになりました。空母の
甲板が、左に大きく傾き、海面近くに迫った
機関銃も窮屈になって、上空への射撃が
おろそかになっていました。


紹介書籍:山口多聞 空母「飛龍」と運命を共にした不屈の名指揮官
著者:松田 十刻(まつだ じゅっこく)


スポンサーリンク



nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。