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源田実参謀 大井大佐 [源田実航空作戦参謀]

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 901空の電探部隊が、台湾沖航空戦の前に
連合艦隊の指揮を受けることになったので、
大井大佐は、すべての作戦の情報を
回すように要求しました。

 大井大佐は、東京通信隊のすぐそばにある、
日比谷の一角に衆議院議長官舎に寝泊まり
していました。戦が始まったので、枕元に
電話を置いて、持ってきた電報を寝ずに
チェックしていました。

 「命中確実」、「轟沈確実と認む」という
電報が来ました。理由を見ると、「後ろを
見ると大きな赤い火柱が出たから」と
なっており、こんなことでは撃沈とは
認められないと思い、全部にいちいち
疑問符をつけたとしています。

 やがて、自分の指揮下にあった電探機が
一機も帰ってこないことが分かりました。
大井大佐は、暗然として、くやしくて
仕方ないと感じていました。

 翌朝、軍令部第一課長の山本大佐の
ところに行き、「なんですか。あなた方、
電探を全部潰したじゃないですか。一番の
電探名手である、貴方も知っている
丸山君も死んだんですよ。」と抗議に
行きました。

 山本大佐は、電報を見せて、「いや、
こんなにやっているじゃないか」と、
言いましたが、大井大佐は、「これで
やっていると言えますか」と
議論したとしています。

 軍令部は、「現地でやったということを、
軍令部が嘘だと言えますか。」という意見
ですが、大井大佐は、「現地が言うことと、
貴方の頭で考えたのと両方を合わせて
考えたらどうですか。

 現地の言う通りなら、上級司令部は
いらんじゃないですか。」と反論して
います。

 大井大佐の言っていることは、軍隊に
限らず、目が届かない大きな組織全てに
言えることです。


紹介書籍:航空作戦参謀 源田実
著者:生出 寿


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