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源田実参謀 源田参謀の認識 [源田実航空作戦参謀]

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 台湾沖航空戦において、驚くべき戦果発表が
行われた事に対し、実松大佐や、中島中佐は、
冷ややかに見ていましたが、源田参謀は、
鼻高々だったようでした。

 大本営発表は、連合艦隊からの戦果と
被害報告に基づいたものです。また、
T攻撃部隊だけの戦果でもありません
でした。

 しかし、10月14日までの分は、
T攻撃部隊の戦果報告によるものが
大部分でした。

 そのため、源田参謀はそのまま通し、
航空部隊の手柄を自分の手柄として
誇りたかったようでした。

 本来、源田参謀は、航空の専門家であり、
戦果報告の真偽は、分かるはずでした。

 しかし、珊瑚海海戦の時の25航戦の
針小棒大な戦果報告に始まった、航空
部隊の誇大報告を、ほとんどその通りに
信じていたとしか思えませんでした。

 しかし、発表翌日の16日には、早くも
次のようなことが起こりました。

 台湾から飛び立った、索敵機が、空母2隻、
戦艦2隻他を、台湾南端東南東の海面で発見し、
鹿屋から飛び立った索敵機も、台湾東北東の
海面に、空母7隻を発見したという報告が
ありました。

 翌日の17日には、レイテ湾入り口の
スルアン島に、アメリカ艦隊の攻略部隊が
上陸し、同島をたちまち占領しました。

 これは、レイテ島上陸作戦の前触れであり、
翌18日には、ルソン島、マニラ湾周辺の
飛行場が、機動部隊の猛爆を受けました。

 ここに至って、連合艦隊も大戦果を
バッサリ切り下げ、空母4隻撃破程度と
大修正しました。しかし、これでも判断は、
甘いと言えます。


紹介書籍:航空作戦参謀 源田実
著者:生出 寿


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